取材&編集後期
鹿児島県姶良市 ほかぞん農園 佐藤絵梨 さん
鹿児島出身、その後就職で福岡や東京で仕事をしていた佐藤さん。
結婚し、子育て中に夫さんと離れて子供と二人で鹿児島県に移住し、就農しました。
「子供連れて、二人で行ってきまーす」と旅行にでもいくかのようなフットワークの軽さで鹿児島に。単身赴任の逆バージョンみたいでしょ、と笑っていらっしゃいました。
…が、そんな簡単なことじゃないと思うのですが?どうやって鹿児島に??
家族が離れ離れに…、でも!
もともと、祖父母が鹿児島で農業を営んでいらっしゃったそう。その土地を受け継いで農業をするという強い強い気持ちで、反対する実家の家族にも立ち向かったそう。
農業自体が厳しい業界であり、苦労が目に見えている、
家族が分散して暮らすことは許せない、などさまざまな理由でご実家からは反対されたそうです。
一方で、夫さんは大賛成で全力で応援してくれて、「あなたはその方が輝けるから農業をする方がいいよ」と背中を押してくれたそうです。
農業大学校
小さい頃から祖父母のお手伝いをしてはいたものの、しっかり学びたいと農業大学校に入学します。通常は宿舎に泊まり込むそうなのですが、お子さんが一緒だったので借家住まい。インタビューで話されていますが、かなりスリリングなお住まいだったようです。ぜひお聞きください!
現在収納2年目。少量多品目で生産を開始しました。まずは一人で回し切ることが目標。作業の多くが手作業で大変とおっしゃいながらも、楽しく手をかけながら仕事をされている様子が目に浮かびます。
新規で農業をすることへの障壁
祖父母の土地があったので土地確保は比較的容易だったものの、新規で入ることへの壁を感じられていたようです。佐藤さんは「熱意」で乗り越えられたようですが、関係各所でなかなか認められなかったそう。全国でこういった事例を耳にします。地域によるかとは思いますが、何のため、誰のために作られた壁なのか、ということを関係各所がしっかりと考えていかなければならない課題だと思います。
田舎での子育て
農業大学校入学時に一緒に鹿児島に移住してきた息子さんは現在小学3年生。田舎暮らしの中で、老若男女と仲良くなれるコミュニケーション力を身につけたそうです。田舎でしか培うことのできない経験を積み、将来の糧にしてくれることでしょう(ちょっとだけ登場しています)。なんと、プレゼントにもらった仮払い機で(時々)手伝いをしてくれるそうです。ちなみにこれ、ほかぞん農園で一番高価な仮払機だとか!!
イケメン農園で 「こどもには学びを 母には癒しを」
佐藤さんが農園のひとつのコンテンツとして作っていきたいのが「イケメン農園」。なんとも唐突にでてきたこのイケメン農園。ご自身がイケメン好き(旦那様もイケメンだとか!)だからといって、ずいぶんイケメンを推すなぁと思って聞いていましたが、そこには地域を盛り上げたい気持ちと世の母たちへの愛がこもっていました。
配信でぜひ聞いていただきたいですが、農村地帯で子供たちには学びを得てほしいし、日々多忙な母たちには癒しを提供したい。新しい切り口での地域活性へと夢は広がります。
一般の消費者が購入できる場所
所属グループのポタジェファム。
不定期ですが、商品が掲載されているようなのでチェックを!
ほかぞん農園インスタグラムはこちら
取材後期
新規就農された佐藤さん。その高いハードルを超えるのに色々悩まれたこともあるかと思いますが、お声のトーンも表情も、なんというか良い意味で力が入っていなくて自然体なんですよね。いつもの自分で軽やかに、やりたいことをやっていくというスタイルがとても素敵でした!そして家族が、周りが、時間が…、と考えすぎて動けなくなってしまう自分をちょっと反省したのでした。
さてさて、今回で6回目の配信となりました。
インタビューは皆さんに2時間ほどさせていただいていて、それを削って1時間程度に編集をしています。毎回とても悩みながら編集しています。オフレコだけ集めたいくらいです!
ZOOMとはいえ、顔をみながらマスクなしでお話を伺えるのは楽しい時間ですし、遠く離れていることをつい忘れてしまうことも。こういう繋がり方ができる時代、素晴らしい!
話を聞いてみたい方や、自分が直接番組でインタビューしてみたい!という方がいらしたら、ぜひぜひご連絡ください。お待ちしております!
次回は熊本県在住、NPO法人田舎のヒロインズ理事長 大津愛梨さんにお話を伺います。
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