Roughlyとラフに話そう 取材&編集後記
第21回 まつるね果樹園 結城こずえさん(山形県 果樹農家)
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今回は、果樹の一大産地でもある山形県の果樹農家、結城こずえさんにお話を伺いました。
四方を山に囲まれ、寒暖の差が激しい気候風土と水に恵まれた天童市の貫津地区に。
果樹栽培に適したこの地で、土にこだわり、農薬は極力使わず“安全で美味しい”果物づくりをなさっています。まるつね果樹園の「まるつね」は、先々代のお名前から受け継いでいらっしゃるそうです。
つやつやと美しいさくらんぼ!樹上完熟収穫の佐藤錦は絶品!
結城さんは以前は英会話のスクールに勤務されていたそうです。もちろん英語がご堪能!夫さんとの劇的な出会いからの結婚、地元に帰り、就農することになります。娘として、女性として生きていく中で、その人生が大きく変わっていった過程をじっくり教えていただきました。
いまは夫さんと共同代表で農園を継ぎ、ご両親と4人で農園経営をなさっているそうです。全国各地、気象条件がどんどん変わっていく中でどの作物も栽培に対する対応力が試されています。特に果樹のようなデリケートな作物は本当に大変なご苦労をなさっていると思います。今はほとんどが一般のお客様へのギフト発送ということで、さらに品質には気をつかいますよね。それでも美味しいものを届けたい思いで日々熱意を込めてお仕事をなさっている様子が伝わってきました!!
就農してすぐ輸出プロジェクトで台湾に渡ったことも。そのアクティブさに脱帽しつつ、様々な経験を糧に突き進んでいく姿がかっこいいです!!女性農業者同志のつながりや惜しみなく協力し合える関係って、とても自然に出来ていくんですよね。こういうところが女性農業者の素晴らしいところだなあと常日頃から感じています。そしてそのなかにすんなり溶け込んでいけるのも、結城さんのキャラクターと熱意がそうさせるんだろうなと思いました。
そして、結城さんはなんと、国連でのディスカッションにもご参加された経験が!!
ニューヨークの国連本部で開催されている「女性の地位委員会(CSW:The Commission on the Status of Women)」。あらゆる分野での女性の差別的待遇を排除し、女性の権利を増進し、男女平等の原則を普遍化するための議論が行われているそうで、2018年に農山漁村女性がテーマとしてとりあげられた際に、日本の農業女性の代表として参加されたそうです。
その時の記事はこちらに。女性の農業者のネットワークの重要性についてお話しされたそうです。
女性農業者のネットワークといえば、結城さんは「やまがた農業女子ネットワーク”あぐっと”」の立ち上げメンバーでもあります。こちらのネットワークではマルシェや勉強会などたくさんの活動をされています。田舎の農村地帯で、女性の立場がどのようなものであり、これからどのように変えていくことができるのか…私たちのテーマでもありますが、結城さんは軽やかに良い方向にむけていってくれています。
異常気象のため、果樹の栽培はますます困難になっているかと思います。私たちも対応していかなければなりませんが、一緒に頑張っていける心強い仲間がいることがとても嬉しいです。来年も頑張りましょうね。これからもよろしくお願いします!
まるつね果樹園のHP https://marutsunefarm.com/
まるつね果樹園のショップサイト https://shop-marutsune.com/
やまがた農業女子ネットワークのインスタ https://www.instagram.com/agood.yamagata/
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